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講義ノート

(2005/02/23 updated)

Why NOT


環境心理学に関しての問い合わせは以下にしてください。

日本大学文理学部心理学研究室 教授 羽生和紀

khanyu@chs.nihon-u.ac.jp


心理学の歴史において、「環境」は重要な概念として扱われてきた。発達の研究における、「生得と環境」の影響の対比、また、ゲシュタルト心理学における「場」の概念など、理論の中の中心的概念となっている場合も多い。しかし、多くの心理学の研究においては、環境は人間の行動の背景として存在する、抽象的な存在として捉えられることが多く、具体的な環境そのものに関心が払われてきたわけではないようである。たとえば、Kurt Lewinの「場の理論」における「場」とは、人間関係や社会制度によって構成される人間を取り巻く抽象的空間の事であり、具体的な環境を意味するわけではない。

しかし、例外的に実際の環境を対象にした心理学、および周辺諸科学の研究が1950年代、1960年代に複数、しかし独立して行なわれるようになったきた。たとえば、Roger Barkerの生態学的心理学の試みやRobert Sommerのパーソナルスペースの研究と、それを環境デザインへ応用した社会的求心・遠心デザインの試み、また文化人類学者のEdward Hallのプロキセミクスの文化差の比較などである。また、環境デザインの実務家による人間的要素の重要性の認識も同時期に起っており、Kevin LynchやAppleyadといったMITの都市計画者による都市計画における心理的アプローチやChristopher Alexanderの建築デザインのプログラム的アプローチが生み出された。

しかし、彼らは自らの研究を環境心理学と見なしていたわけではない。環境心理学という名称で、具体的な環境と行動の関係の研究が盛んに行なわれるようになったのは、1970年代からであり、その後徐々に学問領域として確立されていく。

それでは、環境心理学とは何であるのか。それは、人間と環境を1つの系として扱う実証科学である。その際、環境とは物理的な環境だけではなく、他者という対人環境や、環境の持っている内包的意味、言い換えればシンボリックな主体としての環境を含む事になる。

ここで代表的な環境心理学のテーマの例をいくつか挙げてみると、1) 都市のイメージや認知距離のような環境認知、2)環境に対する感情や不安の関係のような環境美学、3)環境における居住地選択や経路選択のような空間行動、また4)テリトリー行動、パーソナルスペース、混み合いなど対人環境研究などがある

この様に、環境心理学というものがその性質上、非常に多様な現象の多様な側面からの検討を含むために、環境心理学の研究のアプローチは多岐にわたる。実験計画的研究法から、相関研究、準実験(quasi-experiment)、観察を主とする現象学的アプローチや、フィールドワークを用いた構造学的アプローチまで、あらゆる方法が環境心理学の領域で用いられている。

また環境心理学は、その成立の経緯からして、学際領域的な性質を持っている。特に、環境心理学が、アカデミズムに成立する際に尽力したメンバー自身が、様々な学問的背景を持っていた事からもこの性質は強くなっている。たとえば環境心理学が最初に確立されたアメリカを考えてみれば、その際の主力メンバーはWilliam Ittelsonのような知覚心理学者、Sy Wapnerのような感覚−運動系の心理学者、Jac Wohlwillは発達心理学者、Bob BechtelはBakerの弟子で生態学的心理学者であった。また、やAmos RapoportとOscar Newmanは建築家で、Kevin LynchとDonald Appleyard,は都市計画家であった。このようにまちまちな学問的背景を持つ学者が、一つのドクトリンを作り上げたところに、環境心理学の大きな特色がある。

彼ら、第一世代の環境心理学者は、その異なる学問的背景を持つがゆえに、逆に創造的な研究が進んだが、その学際性、つまり異なるディシプリンの衝突の持つダイナミズムが、近年の環境心理学では失われつつあるという指摘がGary Mooreなどからなされているが、それでも依然として、環境心理学は複数のディシプリンが共存したまま、現在に至っている。

 

特に研究のアプローチにおいて、建築系の学者と心理系の学者の間には、ディシプリンの違いを反映した微妙なトーンの違いが見られるようである。

それでは、多くの領域の研究者が加わっているこの領域で、心理学者は何が出来るのだろうか。たとえば日本における環境心理学 (あるいは環境−行動学)の研究者の半数以上は建築学などの理工系の研究者である。彼らの研究はある特定の環境に対して、その物理的特性と人間の行動を量的に精密に測定し、その環境で起っている現象の正確な記述と説明を求めていく傾向がある。

それでは、このような領域に対して心理学者はどのような形で貢献することが出来るのだろうか。ぼくが、心理学者が環境心理学に対して特異な貢献をするために必要だと考えていることがいくつかある。(つまり私見です。)

第一は、人間の理解に関して、(私は人間なので人間のことは分かっているというような)ナイーブな 人間理解を越えた、多面的で総合的な人間観を持つ必要があるということである。つまり、心理学の諸領域で蓄積されてきた成果や理論を環境心理学の研究に取り入れていくことであり、また心理学の中で発展してきた測定方法をいかして、特に主観的反応や判断等の心理量の測定を行なっていくということである。

第二は、特定の環境における現象の記述と説明をするだけではなく、その現象の背後のある一般的な原則の発見を目指す必要があるということである。つまり、一つの現象の背景にある構造や機能を理解するための理論やモデルの構築を行なうということである。

最後に、既存の研究成果の関係の整理や統合を目指す必要がある。これは第二のことと非常に関係しているのだが、これまでの環境心理学の研究は、同じテーマを扱っていてもアプローチごとに独立して行われることが多かった。たとえば、生態学的アプローチと認知的アプローチによる環境に対する評価の研究は独立して行われており、その両者の結果の関係が省みられることは少ないようである。しかし、環境心理学が生態学的妥当性を重視した心理学であるというならば(これは、環境心理学の別の定義である)、各アプローチによる研究結果間の関係が検討され、より現実場面において妥当性の高い統合的な理論が求められるべきである。そして、このような仕事は心理学者が率先して行なうべきあるとぼくは考えている。

 

今まで述べてきたように、従来から大きな広がりを持った学際領域である環境心理学が、近年いくつかの領域でまた新しい発展をみせている。その一つが環境問題の環境心理学である。

環境社会学という領域があり、それは特に日本では環境問題を扱う社会学である。それに対して、従来の環境心理学は環境問題を扱う心理学のことではなかった。しかし、近年環境問題が環境心理学の対象として盛んに研究されるようになって来ている。環境問題の多くは、経済や産業技術の問題であるのだが、そこにはまた、様々なレベルの人間の意識や判断、そして行動も関与している。特に近年問題となっている、地球レベルでの限られた資源を前提とした継続できる発展を可能にするには、個々の人間の適切な行動が、特に愛他的 ・利他的(利己的ではない)行動が必要である。このような、環境問題における適切な人間の行動の要因を解明し、またそれを促進するための研究が急速な発展をみせている。

もうひとつは、犯罪に関する環境心理学である。近年の犯罪発生率の増加とそれに伴なう犯罪への不安を背景にして、犯罪が頻発する環境の解明や環境デザインによる犯罪の防止、また不安を引き起こす環境要因の解明に対する重要性が認識され、盛んに研究が行なわれるようになっている。連続犯罪者の犯行現場から認知地図を再現し、その犯罪者の居住地を推定する地理的プロファイリングという手法の発展も著しい。

おそらくR.Kaplanをコアとする自然の経験(experience of nature)の研究、そして広い意味ではストレスと環境の関係の研究も近年非常に増えており、調査研究のみならず建築プログラム、都市計画、そして園芸療法のような多方面への応用的な展開がなされている。また、高齢者やハンデキャップを持つ人に対する適切な環境の検討やデザインへの提言なども盛んに行なわれるようになっている。このように現実における緊急な問題の解決のために希求されている領域が急速に発展していることが、環境心理学の最近の潮流の一つといえる。そして、ここに環境心理学の大きな可能性が秘められている事を予感する。

 

専門を聞かれた時に、環境心理学と答えると、次にはきまって、環境心理学とはどのようなことを研究するのかということを聞かれる。心理学の世界において、環境心理学という言葉自体は知られるようになって来ているが、その実体についての知識はまだ普及していないようである。

しかし、そもそも環境心理学とは何であるかという問題は意外と難しい問題なのである。それは、この領域がまだ新しいということだけではなく、上述したように心理学以外の領域の研究者が、それぞれ独自の学問的背景と方法論を携えて加わっている学際領域であることに起因していると思われる。

また、環境−行動学という近接領域があるが、これと環境心理学の関係一つを考えてみても、環境−行動学は環境心理学を包括する上位概念なのか、それとも多くを共有する独立した領域なのかの判断は難しいものがある。心理学と環境心理学の関係も、環境−行動学との関係も同様の形で判断は難しい。

さらに、環境心理学を行なっている他領域の研究者と心理学者の関係はどのようにあるべきか、特に他領域の研究と比較して、心理学の出来る独自の貢献は何であるのか、心理学者は環境心理学の領域で何をすべきかについても、簡単に答えのでない難しい問題である。

筆者が環境心理学という領域に出会ってから20年が経過した(2005年現在)。その間、卒論に始まる各種研究を通じて、このような問題について常に考えさせられてきた。上に書き述べてきたことは、このような問題に関しての筆者の現在の考えであり、したがって多くの私見が含まれいることをおことわりしておく。(ついでに言えば、これはマニフェストである。)

始めの話題に戻るが、専門が環境心理学であるといった時に、違った反応を示す人たちもいる。その反応は、「良かった、今関係する問題で困っているので、ぜひアドバイスをください、共同研究をしませんか」というものである。

しかし、その場合の関係する問題というのは確かに環境と人間の問題であるのだが、多岐にわたっている。一般の心理学者がそれぞれ専門を持っているように、環境心理学者もそれぞれの専門を持っており、その領域の全てに通じているわけではない。そのため、その問題に関して既に答えを持っていることは多くないのだが、せっかく他領域の人が期待してくれるのだから、それに応えることが環境心理学の地位や評価を少しでも高めることだと考え、なるべく調べて答えたり、勉強しながら研究に参加するようにしている。

 

最後に環境の心理学を研究するためになぜ心理学者であるというアイデンティティが必要なのかについて考えてみたい。どうして、この領域を研究する際に、環境心理学者というアイデンティだけではいけないのか。それは、繰り返し述べてきたが、環境心理学という学問領域が、学際的、つまりさまざまなディシプリンが混在している領域のためである。それではなぜ、学際領域においては、特定のディシプリンへのアイデンティティが必要なのか。それは、「ある枠・境界がなければ、絶対に学問は成立しない…芸術にしろ、科学にしろ、方法の限定があるから発展する…。林知己夫」ためである。 つまり、ルールや枠組みがなければ、成果や進歩を評価することは難しいからである。

つまり学問の境界を定めるために、研究者にはidentityつまり、一つの確固たるepistemologyとmethodologyをもつdisciplineへの帰属が必要となるのである。

ちなみに、領域のアイデンティティ、つまり名称に関してだが、環境の心理を研究する学問の名称は、多くの 心理学者にとっては、すなわち「環境心理学」だが、じつは話は簡単ではない。既に書いているように環境に関する心理・人間的な要素の研究 は建築(都市計画・景観工学などを含む)、地理学、社会学、医療系・環境系諸科学などでも行われて おり、そこで行われている研究は、「従来の心理学」の枠組みには収まらない研究が多く含まれている。そうした領域の研究者の一部は、こうした従来の 心理学を超えた環境の心理の研究を、心理学の一領域という意味を強く持つ環境心理学と呼ぶことには抵抗があるようであり、いくつか別の名称も提案さ れている(環境−行動学もその一つと考えることもできるかもしれない)。しかし、心理学のバックグラウンドを持つ者にとっては、心理学者が行っている環境に関する研究を「環境心理学」とよんでいるので、従来の心理 学の枠組みに収まっているかどうかは、特に問題になる点ではない。また、近年心理学自体においても、実社会における問題解決を志向する研究が増加し、そこでは従来の心理学の研究法だけにこだわらず、必要な方法を使用していくアプローチというものが珍しいものではなくなってきている。心理学の枠組み自体も拡大しているなかで、研究が従来の心理学に収まっているかどうかという点も、それほど気にしなくても良い状況にもある。


 

T.人間と環境の関係

環境心理学は多様なテーマを扱う。まず、それを環境と人間の関係で区分すると、1)個人と物理的環境の関係を扱うものと、2)人間を含む社会環境を扱うものに2分できる。もちろんこの2つは相互に関係がある。以下に代表的なテーマのタイトルを挙げる。

 

1)個人と環境

環境知覚・認知: 認知地図、認知距離、方向定位、環境推論,都市のイメージ、認知地図の発達

環境の情動的評価: 情動地図、環境美学

環境の持つ意味の推定:環境推論

環境の評定: POE

環境の人間の意識(心理)と行動に与える影響:照明や色彩の影響、環境の意味

2)社会環境と人間

パーソナルスペース

テリトリアリティー

クラウディング(混み合い)

環境問題:リサイクル、省エネ、環境教育

環境犯罪心理学:守ることの出来る空間、地理的プロファイリング、犯罪に対する不安

 

U.研究対象となる環境

また、対象となる環境で研究を分類する事も可能である。もちろん

 

1) 都市環境

都市のイメージ、居住地選択、移動と選択行動

2) 住環境

個室・寝室、独立住居、集合住宅、高層住宅、近隣環境、街区環境

部屋の色彩、照明、家具・調度品、植物(花)の存在

3) 交通環境

道路、階段、鉄道、航空機(船舶)、自動車交通、歩行者交通、自転車交通

4) 学校環境

教室環境(オープンスクール)、教育環境(学校の規模)、研究室環境

5) 病院環境

入り口、廊下、病室や治療室部屋の配置、病室、高齢者、乳幼児、身体障害者、痴呆

6) 職場環境

机のレイアウト、ストレス、人間関係、個室、照明、窓

7) 小売店環境

売り場のレイアウト、店のイメージ

8) 緑地・自然環境

緑や水の癒し、進化論的視点

9) 行楽地環境

場所の選択

 

V.研究対象となる個人

環境心理学の研究は、環境と一般的な人間の関係だけを対象にするのではなく、特定の特性を持つ人間と環境の関係を対象とする事もある。

 

1)発達的研究・人口統計的分類

乳幼児、子供、高齢者、女性(男性)、低(高)所得者、外国人

2)障害者

身体障害者(e.g.,視覚障害者)、精神障害者(e.g.,痴呆)、バリアフリーとユニバーサルデザイン

3)個人差

性格(気質)、価値観、居住地(文化交差研究、国際比較、地域差)

 

W.講義のための分類

環境心理学の講義のために考えた別の分類が「講義のシラバス」にある。

 

X.詳しい内容

ここには、それぞれのテーマに関する詳しい内容に関しては教科書などを当たって欲しい(例 ベーシック心理学・啓明出版の環境の章;社会心理学へのアプローチ・環境の心理の章)。

また、「講義ノート」(毎年変化していますが、これは以前の物です。2002年も引き続き授業は開講しています。)にも部分的に内容が紹介されている。

 

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1.Environment and Behavior:E&B アメリカ

1969年に創刊された世界で最初の環境心理系のジャーナル。アメリカ系でEDRAの準機関紙である。現在の編集長はArizona UのRobert Bechtelで、発行はSAGE。レフリーは3人。

経験的には投稿から、審査の結果が出るまで比較的時間がかかるジャーナルで、最低5ヶ月、下手すると1年近く待たされる事になる。再審査は3から6ヶ月位。また、投稿数が順調に増加しており、現在の受理率は50%以下かもしれない。受理から掲載までは9ヶ月程度。書き直しはかなり徹底的にやらされる。

環境心理学の研究であれば、大概のテーマが載るが、一般的な法則や発見のない事例の報告は載らない。また、あまり長いレビューや、統計処理のない研究も好まれない様子。

 

2.Journal of Environmental Psychology:JEP イギリス

1981年に創刊のIAAPの機関紙。イギリス系で、編集長はU LiverpoolのDavid Canter。発行はAcademic Press。

経験的には投稿から審査までは大体4から6ヶ月程度かかることが多い。レフリーは3人。また再審査は、2から5ヶ月程度。また受理率はE&Bよりは多少高い印象がある。現在、受理から掲載まで1年以上かかっている。

環境心理学の研究であればどんなテーマでも載るが、最近は環境配慮行動、地球環境問題の心理学がかなり載るようになっている。

E&Bよりも長いレビューが載っている傾向がある。また、E&Bにはめったに純粋なレビューは載らないが、JEPにはかなり載っている。

環境心理学の世界では、これとE&Bの2つがquality paperで、突出して評価と重要性が高い。

一時期は審査がひどく停滞していましたが、現在は編集体制を立て直して状況は改善されています。

 

3.MERA Journal:日本

日本の環境心理学会のjournalである。日本語と英語の論文が載る。

レフリーは2人(心理系と建築系一人ずつ)。現在の編集長は西出和彦先生。論文の締め切りは年2回で3月と9月。

現在は最終的に投稿者が完全版下原稿を投稿することが要求されています。枚数は最終的に10ページ以内のようです。

したがって、規定によれば、最初の原稿の段階で版下のフォーマットに整形することは要求されていませんが、ページ数の計算をするために最初の投稿から版下の形の原稿を作ることが望ましく、実際僕が投稿する時もそうしていましたし、他の人の原稿を査読した時もみなそうでした。

 

4.Scandinavian Journal of Psychology :北欧

北欧系の心理学の総合誌だが、北欧、特にスエーデンは環境心理学が盛んで、このジャーナルにはよく環境心理学の論文が載る。特に環境認知の論文がよく掲載されている。かっては、Berlyneが、最近もGarlingが多くの論文を発表している。

発行はBlackwell。編集長はKenneth Hugdahl。

一回しか投稿した事がないので、たまたまかもしれないが、審査が比較的早いジャーナルである。その時は4ヶ月程度だった。さらには、再審査は2ヶ月で、受理されてから掲載までも4ヶ月と早かった。印象的にはすべてJEPやE&Bの半分の時間という感じである。

 

5. Resources,Conservation and Recycling: RCR

環境心理ではなく、環境問題、特に資源とリサイクルに関するジャーナル。しかし、地球環境問題の環境心理学的研究は載せてくれる。ぼくも紙リサイクルの研究を4本載せてもらっている。

発行はElsevierで編集長は調べときます。今憶えてません。

ここの特徴は審査が早い事である。早ければ2ヶ月、遅くても3、4ヶ月で審査結果を教えてくれる。また、再審査が非常に早い。レフリーは3人だが、こちらで推薦する事を求められる事がある。また、掲載までの時間も比較的早い。受理の率はかなり高いという印象がある。

その他、地球環境問題の環境心理学は、Journal of Environmental SystemやEnvironmental Education、Social Problem などにも載っている。

 

6. Environment and Planning: イギリス(多分)

都市計画系のジャーナルとしては、Journal of American Planning Association(JAPA)が最高峰だが、その次くらいのレベルのジャーナル。

AからD(もしかしたらEとかFとかあるのかもしれないけど)まであるが、Bに環境心理系の研究が載る事が多い。(Cに載ってるのも見たことがあるが。)

ぼくの投稿経験は1回で、しかも、その時は階段の認知距離の研究を送って、2週ほどで、研究のテーマがジャーナルに合いませんとの判断だったので、詳しい事は分りません。しかし、迅速な判断をしてくれて、時間を無駄にしないですみました。

その時の論文は結局、Scandinavian J of Pに掲載されました。

 

7. IATSS Review:国際交通安全学会誌 日本

交通関係のジャーナルですが、心理的な問題も掲載されるようです。交通心理学という領域もあるので当然なのかもしれませんが。

掲載されるものには、論文の他に、報告や展望というような区分があるようです。

ぼくは階段の認知距離の論文を掲載してもらいましたが、審査などの手続きが早く、事務局の対応も親切で気持ちのよいところです。

また、全般的な話ですがMERA Journalを含め、日本のジャーナルは枚数制限が厳しいので、ぼくは毎回枚数超過を指摘され、削るのに苦労しています。英文のジャーナルは枚数の制限がある事が少ないので、最初にそこで訓練をしたぼくには枚数の概念が乏しいのです。

 

8.Psychological Review:アメリカ

記憶では、今までに4回ほど、ある時期の環境心理学の研究のレビューが載っている。確か5年おき程度で、その前の時からそれまでの主要なテーマの主要な論文を紹介している。全体的な知識のup-dateにすごく役に立ちます。

もちろんこんな偉いジャーナルに投稿した事はないです。

 

9.Journal of American Planning Association:アメリカ

計画系では一番いいジャーナル。景観の評定、認知地図、評価地図などの論文が掲載されますが、心理学的な理論、実証的な結果だけではなく、その都市計画実務への価値や応用がないと掲載されにくいようです。

審査は比較的早めでした。

10.その他

環境認知に関しては認知心理学(e.g. Memory and Cognition, Cognitive Psychology)、

社会環境に関しては社会心理学(e.g., Journal of Personality and Social Psychology)、

現象学的なアプローチ、マクロ環境における行動は人文地理(e.g., American Geographer)、

環境犯罪学は犯罪学系(e.g., British Journal of Criminology)

などののジャーナルに載る事も多い。

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英文基礎文献:英語で書かれた環境心理学の主要な文献のリストです.

日本語文献:日本語で書かれた(翻訳書を含む)環境心理学の文献のリストです.

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リンク集/資料集/シラバス

Athabasca University Center for Psychology Resources

http://psych.athabascau.ca/html/aupr/environ.shtml

Don Miles Environmental Psychology HP

http://luna.cas.usf.edu/~miles/envpsych.htm

Dr. Chris Jazwinski's environmental psychology course

http://condor.stcloudstate.edu/~jaz/psy373/

Architect.orgのbibliography

http://www.architect.org/bibliography/environmental_psychology.html

Practical.orgのbibliography

http://topics.practical.org/browse/Environmental_psychology

McAndrewのシラバス

http://faculty.knox.edu/fmcandre/psych274.html

 

組織

APA DIV34(Population and Environmental Psychology):アメリカ心理学会第34部門 人口と環境心理学

http://web.uvic.ca/~apadiv34/

IAAP DIV4(Environmental Psychology):国際応用心理学会第4部門 環境心理学

http://www.psy.gu.se/iaap/envpsych.htm

EDRA(Environmental Design Rsearch Association) :アメリカの環境心理学会

http://www.edra.org/

EPUK (Environmental Psychology in the U.K.):イギリスの環境心理系の network

http://www.envpsy.org.uk/

DesignResearch Internet Community:Design Research NewsのWeb Page

http://www.egroups.com/group/DesignResearch

EDRA Nature and Ecology Network:EDRAの自然環境とエコロジーのネットワーク

http://www.mindspring.com/~edra-ne/

Children, Youth, and Environment (CYE):子供環境の学会。ジャーナルあり。

http://cye.colorado.edu

MERA(Man-Environment Research Association):日本の人間−環境学会

http://kenko.human.waseda.ac.jp/mera/index-j.html

Environmental Research Information Exchange:環境系研究のデータベースなど

http://www.cnie.org/exchange.htm

Journal of Environmental Psychology:上で紹介している環境心理学のジャーナル

http://www.academicpress.com/jep

SAGE(Environment & Behavior):上で紹介しているEnvironment & Behaviorの刊行元のHP

http://www.sagepub.co.uk/

Conservation Psychology: 読んで字のごとく、環境保護の心理学のHPです。

http://www.ac.wwu.edu/~gmyers/cp/

Applied Psychology at University of Liverpool:David Canterのいるところです。 Environmental PsychologyとInvestigative PsychologyのコースのHPがあります。

http://www.liv.ac.uk/AppliedPsychology/aphome.htm

Hearthstone Alzheimer Care:John Zeiselがいるところ。

http://www.thehearth.org/Home/home.html

大阪大学人間科学部環境心理学研究室: 桑野園子先生のいらっしゃるところです。

http://eco.hus.osaka-u.ac.jp/

東京大学工学部都市工学科住宅・都市解析研究室:岡部篤行先生・浅見泰司先生のいらっしゃるところです

http://ua.t.u-tokyo.ac.jp/

University of Michigan Environmental Psychology Lab

http://www.snre.umich.edu/eplab/

Research Design Connection:環境心理・建築心理系の比較的新しいジャーナルです。HPを眺めるといい情報がありそうな気がしますが、実は現物を手にとってみたことはありません。

http://www.researchdesignconnections.com/

 

環境心理学者のサイト(敬称略・順不同)

Jack Nasar:わが師匠 The Ohio State, City and Regional Planningの環境心理学者

http://www.arch.ohio-state.edu/crp/faculty/jln/jlnx.htm

De Young : University of Michiganの環境問題の環境心理学者

http://www.snre.umich.edu/eplab/

Rocert Gifford:University of Victoriaの環境心理学者:教科書で有名

http://web.uvic.ca/psyc/gifford/

Roger S. Ulrich: 植物の癒し効果で有名な環境心理学者

http://archone.tamu.edu/chsd/director/ulrich/vitae1.html

Oscar Newman:Defensible Spaceのニューマンのサイトです

http://www.defensiblespace.com/start.htm

Frank T. McAndrewのHP

http://faculty.knox.edu/fmcandre/enviroresearch.html

大野隆造:東京工業大学 大学院総合理工学研究科 人間環境システム専攻 大野研究室

http://www.enveng.titech.ac.jp/ohno/

南博文:九州大学大学院 人間環境学研究院

http://www.edu.kyushu-u.ac.jp/html/kyokan/minami/

槙究:実践女子大学 環境デザイン研究室

http://www32.ocn.ne.jp/~tikurin/

蓮花一己: 帝塚山大学 人文科学部 人間文化学科 応用心理学研究室 蓮花研究室

http://tiger.tezukayama-u.ac.jp/RENGE/

佐古順彦:早稲田大学 人間健康科学科 環境系

http://kenko.human.waseda.ac.jp/info/zemi_intr95/sako.html

杉浦淳吉:愛知教育大学教育学部家政教育講座 環境行動研究室

http://homepage2.nifty.com/jsugiura/index.htm

柳瀬亮太 : 信州大学 工学部 社会開発工学科 環境心理学研究室

http://anzu.shinshu-u.ac.jp/home.html 


環境心理学、もしくは環境行動学を専門にするには大学院からの教育になります。学部では授業はありますが、学部や学科やコースはないのではないかと思います(少なくともぼくは知りません)。

以下に環境心理学(環境行動学)を学べる大学院を持ついくつかの大学を紹介します。特に指定がないものはアメリカです。

1)City University of New York (CUNY)

もっとも古い歴史を持つ環境心理学の院の一つです。

2) University of Arizona

Environment and Behaviorの編集長Robert Bechtelが所属する環境心理学のプログラムがあります。今はIttelsonもいる気がしますね。

3) University of Utah

Irvin AltmanとBabara Brownが所属する環境心理学のプログラムがあります。

4) University of Michigan

Kaplan夫妻、De Young他著名な環境心理学者が沢山います。しかし、心理、自然資源など色々な学部に別れているようなので、どこの学部に入るかはよく検討して下さい。

6) University of Sydney (Australia)

Gary MooreとTerry Purcellの所属する環境心理学のコースが建築の中にあります。

7) University of Liverpool (UK)

David Canterが率いている環境心理学と捜査心理学の修士のコースがあります、博士課程に関しては知りません。

8) その他:

心理学に属しているもの:Arizona State、 British Columbia (Canada)、 California (Berkeley、 LA)、Claremont、 Colorado State、Rutgres、Victoria (Canada)

建築に属しているもの:California (Davis、 LA)、Georgia Teck、Montreal(Canada)、Ohio State、 Wisoconsin(Milwaukee)

社会学に属しているもの: Kansas、Michigan State、Rutgers、Washington State

地理に属しているもの: Nebraska、 California (Santa Babara)、Toronto(Canada)、Victoria(Canada)

その他に有名な環境心理学者がいるところ:Clark (Sy Wapner)、 Texas AM (Roger Ulrich)

9) 環境心理学の大学院を紹介した他のサイト

http://web.uvic.ca/~apadiv34/contents/grad.html

http://www.angelfire.com/on/darknymph/page2.html

http://www.wcupa.edu/_ACADEMICS/sch_cas.psy/Career_Paths/Environmental/career09.htm

 


日本国内には現在、環境心理学の専門のカリキュラム(学部、学科、専攻、コース)はありません。したがって、指導教員の単位で大学院を探す必要があります。

具体的には、このHPにリンクを掲載している研究者などをあたってみて下さい。

 

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